Evangelism in Japan: Correspondence of the Board of Foreign Mission, 1859 to 1911
アメリカ長老派教会は創設以来、宣教を重要任務とし、すべての会員が宣教師であることを理念として掲げていました。その理念の下、1837年には海外宣教委員会(Board of Foreign Missions)が設立されました。長老派海外宣教委員会は、海外宣教師アメリカンボード(1810年設立)、アメリカバプテスト派海外宣教委員会(1814年設立)、プロテスタント監督派協会国内外宣教協会(1821年設立)、福音ルター派海外宣教協会(1837年設立)とともに、19世紀後半以降世界的規模で展開されたアメリカプロテスタント系の海外宣教活動をリードしました。
日本でも長老派は積極的に宣教を行ないました。長老派海外宣教委員会から日本に派遣された宣教師の活動は、宣教から教育、医療活動まで広範囲におよびました。本コレクションは日本における長老派教会のパイオニア、ジェームス・カーティス・ヘボン夫妻が来日した1859年から明治末年までの50余年にわたり、日本の宣教師と米国の海外宣教委員会本部の間で交わされた往復書簡を収録します。
ヘボン夫妻、サラ・クララ・スミス、ウィリアム・インブリー、ギード・フルベッキ、デイヴィッド・トムソン、クリストファー・カラゾルス、ヘンリー・ルーミス、ヘンリー・スタウト、ケイト・ヤングマン、エドワード・ローゼイ・ミラー、ピーター・ギュリック、ファニー・ギュリック、ジョージ・ウィリアム・ノックス、トマス・アレキサンダー、トマス・ウィン、キャロライン・エルドレッドら、日本に滞在した宣教師の布教活動を克明に伝える長老派日本宣教史の貴重な記録であるとともに、幕末から明治末年にいたる日本社会の動向を外国人の宣教師の目を通して観察した稀有な歴史資料でもあります。
書簡全体は年代別に全55巻に編集されています。オリジナルの書簡は手書きもしくはタイプ打ちのものです。各巻の冒頭部分にはタイプ打ちされた収録書簡の目次(米国本部の受信書簡の場合は発信者名、発信日、書案の要約、米国本部の発信書簡の場合は宛名、発信日、書簡の要約)が掲載されていますが、これは原資料やマイクロフィルム版を利用していた時代に索引機能として活用されていたものです。本コレクションでは、特定の宣教師名で検索すると、その名前の記載のあるタイプ打ちされた概要部分がヒットするため、当該宣教師の発信書簡もしくは受信書簡を容易に探し出すことができます。
(マイクロ版タイトル:Board of Foreign Missions Correspondence and Reports: Japan 1859 to 1911)
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