Papers of Old Shanghai: Societies and Clubs, 1890–1942
上海租界には外交官、宣教師、実業家を会員とする多種多様な親睦団体、社交クラブが存在していました。最も初期の団体であるイギリス人の上海クラブ(1864年創設)はイギリス人の上流階級の男性を主要会員とする社交クラブで、既存の会員に認められた者だけが入会を許され、女性や中国人が会員となる道は閉ざされていました。アメリカ人やフランス人も自国民を主要会員とするクラブを作りましたが、イギリス人の上海クラブに比べると開放的で、相応の地位にある西洋人であれば入会することができました。
これら国単位のクラブとは別に、同じスポーツや娯楽の愛好家のクラブ、職業クラブ、大学の同窓会等の団体も形成されました。具体的には、上海ヨットクラブ、上海美術クラブ、上海園芸協会、為替仲買人協会、上海アメリカ女性クラブ、上海漫画家クラブ、上海ペーパー・ハントクラブ、中国自動車クラブ、上海アメリカ大学クラブ、上海ハーバードクラブ、中国職業教育協会、上海国際阿片委員会等々です。
本コレクションは、これらの社交クラブや各種団体が発行した報告書、年報、ハンドブック、会員名簿、会則、会議録、書簡等を提供します。19世紀末から20世紀半ばにいたる上海の社会と風俗に関する貴重な資料群です。
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