The American Occupation in Germany, 1918-1923
本コレクションは第一次大戦後、敗戦国ドイツを占領した米国軍の報告書を収録するものです。
第1の報告書は「占領下ドイツの米国軍政 1918年-1920年:陸軍第三軍司令部所属民政担当将校報告書(American Military Government of Occupied Germany, 1918-1920: Report of the Officer in Charge of Civil Affairs, Third Army and American Forces in Germany)」で、米国占領軍がコブレンツに到着した1918年から連合国ラインラント委員会が設立される1920年1月までの期間をカバーします。全4巻からなる報告書の第1巻は占領軍の活動をまとめたものです。第2巻から第4巻は第1巻の付録で、ドイツ政府とプロイセン政府に関する文書、英仏等他国の軍政に関する文書、占領地域における米国の政策の概略を示す文書、米軍占領地域におけるドイツ人将校に関する文書、人口統計等で構成されています。報告書のタイトルにある民政担当将校とはラインラント民政を統括したアーウィン・L・ハント(Irwin L. Hunt)大佐で、報告書は別名「ハント報告」とも呼ばれ、第二次大戦中は陸軍戦略大学で軍政の教科書として活用されたほど、米軍内で広く読まれました。この報告書によりハントは「近代米陸軍民政の父」として高く評価されるようになります。
第2の報告書は、「ドイツの米軍:占領下ドイツにおける米国の代表 1920年-1921年(American Forces in Germany: American Representation in Occupied Germany, 1920-1921)」(全2巻)と「占領下ドイツにおける米国の代表 1922年-1923年(American Representation in Occupied Germany, 1922-1923)」(全1巻)と題した3巻の報告書で、第1の報告書の姉妹編として情報参謀次長により編纂されたものです。ベルサイユ条約批准、カップ一揆等の出来事や連合国ラインラント委員会の組織、権限、活動が詳らかにされるとともに、米軍が撤退するまでの軍政が記録されています。
(マイクロ版タイトル:The American Occupation in Germany, 1918-1923)
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