The Global Financial and Economic Crisis
本コレクションは連邦準備制度理事会、連邦準備銀行、会計検査院、議会調査局、通貨監督庁、貯蓄金融機関監督庁、世界銀行、国際通貨基金、証券監督者国際機構等、米国の省庁や国際機関が発表した320篇強の論文・報告書を収録するものです。
これらの論文・報告書は、リーマンショックの2年前の2006年から世界金融危機の最中の2009年にかけて発表されたものであり、グローバルな金融危機の発生プロセスを同時代の視点から分析した貴重な文書です。
企業金融、ジョイントベンチャー、M&A、資本市場、IR(インベスター・リレーションズ)、通貨、銀行、リスクマネジメント、直接投資、通貨管理、為替レート、景気循環、住宅ローン、インフレーション、雇用、マクロ経済政策、人・モノ・サービス・通貨の国際移動と国内経済に与える影響等々、様々な視点からの分析は、各国の通貨当局や経済政策担当省庁の政策決定とその背景を克明に明らかにします。
以下のようなトピックが取り上げられています(カッコ内は文書の点数):
- 銀行業務(40)
- ビジネスサイクル(26)
- 為替レート(23)
- 住宅および住宅ローン危機(28)
- インフレ(34)
- 投資(32)
- 労働・雇用(12)
- マクロ経済のニュース報道(8)
- マクロ経済と金融政策(60)
- 証券(65)
(マイクロ版タイトル:Studies in Global Crisis: The Global Financial and Economic Crisis)
《収録資料の例》
銀行
- ロバート・R・ブリス『米国の企業と銀行の破産制度:経済的比較と評価』(シカゴ連邦準備銀行、2006)
- デヴィッド・アンドルファット、エド・ノサル『銀行のダイヤモンド=ディビッグモデルにおけるモラルハザード』(クリーブランド連邦準備銀行、2006)
- ロバート・カル他『途上国への外国銀行の参入と危機』(世界銀行、2007)
- ダグラス・E・イヴァノフ『銀行の市場の規律強化における劣後債プログラムの潜在的役割』(カンザスシティ連邦準備銀行、2007)
- ジョン・コース他『銀行業における規制、劣後債、CEO報酬』(ニューヨーク連邦準備銀行、2007)
景気循環
- マイケル・D・ボード『歴史的に見たグローバリゼーションと不均衡』(クリーブランド連邦準備銀行、2006)
- アンドレア・ラッフォ『純輸出、消費のボラティリティ、国際実物景気循環モデル』(カンザスシティ連邦準備銀行、2006)
- ファン・カルロス・ハッチョンド『新しい経済モデルにおいて景気循環を計測する』(リッチモンド連邦準備銀行、2006)
- アルトゥーロ・エストレーラ『景気循環の変動を抽出する:時系列フィルタが実際に行なうこと』(ニューヨーク連邦準備銀行、2007)
- バスコ・カーディア、ダリア・フィノチャーロ『金融政策のレジームチェンジと景気循環』(ニューヨーク連邦準備銀行、2007)
- S・ボラガン・アルオバ『景気の実時間測定』(連邦準備制度理事会国際金融局、2007)
- アンドリュー・エラル他『外部ガバナンスと同族企業の負債エージェンシーコスト』(連邦準備制度理事会国際金融局、2007)
- ファン・カルロス・コネサ『不況のモデル:1990年代のフィンランドの不況』(ミネアポリス連邦準備銀行、2007)
- デヴィッド・M・ウォーカー『財政の長期的概況:将来の深刻な経済破綻の可能性を回避するための行動が必要である』(米国会計検査院、2008)
- デヴィッド・M・アーセノー、サンジェイ・K・チュー『DSGEモデルにおける競争的サーチ均衡』(連邦準備制度理事会国際金融局、2008)
- ジェイム・グアジャード『先進国の小国における景気循環:交易条件と外国金利ショックの役割』(国際金融基金、2008)
為替レート
- リカード・ラゴス『交換経済における資産価格と流動性』(ミネアポリス連邦準備銀行、2006)
- クリストファー・J・ニーリー『為替レート水準に対する米国の介入の効果を判定する』(セントルイス連邦準備銀行、2006)
- マルガリーダ・ドゥアルテ、マイケル・ドトシー『非貿易財、市場セグメンテーション、為替レート』(リッチモンド連邦準備銀行、2006)
- マイケル・D・ボード『ブレトンウッズと外国為替市場への介入に関する米国の決定 1957年-1962年』(クリーブランド連邦準備銀行、2006)
- クリスティナ・アレラノ、ジョナサン・ヒースコート『ドル化と金融統合』(ミネアポリス連邦準備銀行、2007)
- ミシェル・バイン他『中央銀行の介入と為替レートのボラティリティ:その連続成分とジャンプ成分』(セントルイス連邦準備銀行、2007)
- クリストファー・J・ニーリー『適応的市場仮説:外国為替市場の証拠』(セントルイス連邦準備銀行、2007)
- パトリック・J・キーホー他『為替レートがランダムウォークであれば、貨幣政策に関して我々が言うことはほとんどが間違いになる』(ミネアポリス連邦準備銀行、2007)
- クリストファー・J・ニーリー『外国為替市場への介入に関する中央銀行の信念』(セントルイス連邦準備銀行、2007)
- ジョセフ・E・ギャニオン、アラン・P・シャブー『日本円のキャリートレードに関してデータが教えてくれること』(連邦準備制度理事会国際金融局、2007)
住宅・住宅ローン危機
- ダリル・E・ゲッター他『金融危機?:2007年8月の流動性逼迫』(議会調査局、2007)
- ゲリー・ショーター『ベアー・スターンズ:住宅ローン関連商品の主要プロバイダーの危機と救済』(議会調査局、2008)
- N・エリック・ワイス『金融市場への政府の介入:サブプライムローンの経済的・歴史的分析』(議会調査局、2008)
- アダム・B・アシュクラフト、ティル・シュアマン『サブプライムローン債権の証券化を理解する』(ニューヨーク連邦準備銀行、2008)
- ジョバンニ・デラリッチャ他『信用拡張と融資基準:サブプライムローン市場の証拠』(国際通貨基金、2008)
- ピーター・R・オルザグ『住宅・金融市場のための政策オプション』(議会調査局、2008)
- クリス・マイヤー、カレン・ペンス『サブプライムローン:何が、どこで、誰に』(連邦準備制度理事会調査統計金融問題局、2008)
- 『サブプライムローン危機レポート』(証券監督者国際機構、2008)
- モリス・デイビス、ロバート・F・マーティン『住宅、住宅建設、エクイティ・ヴァリュー・プレミアム・パズル』(連邦準備制度理事会国際金融局、2008)
- ダニエル・O・ベルトラン『米国で起債された資産担保証券に対する海外エクスポージャー』(連邦準備制度理事会国際金融局、2008)
インフレ
- ジェイン・E・イーリグ他『G7諸国における為替レートのパススルー』(連邦準備制度理事会国際金融局、2006)
- マルセラ・メイレレス・アウレリオ『インフレターゲッティングと財政収支:最適なポリシーミックスは何か』(カンザスシティ連邦準備銀行、2006)
- アンドレアス・ホーンステイン『ニューケインジアンフィリップス曲線のインフレーション動学に関する覚書』(リッチモンド連邦準備銀行、2007)
- ジェイン・E・イーリグ他『グローバリゼーションとインフレーション仮説の若干のシンプルな検証』(連邦準備制度理事会国際金融局、2007)
- アルジア・M・スボードン『インフレーション持続性:代替的解釈と政策への含意』(ニューヨーク連邦準備銀行、2007)
- エチエンヌ・ギャニオン『低インフレ期と高インフレ期における価格設定:メキシコの証拠』(連邦準備制度理事会国際金融局、2007)
- メレディス・J・ビーチェイ『長期のインフレ期待が定着するのは米国ではなくユーロ圏であるか』(連邦準備制度理事会調査統計金融問題局、2007)
- チャールズ・T・カールストローム他『インフレ持続性、インフレターゲッティング、グレートモデレーション』(クリーブランド連邦準備銀行、2007)
- ルカ・グエリエリ『国際競争とインフレーション:ニューケインジアンの視点』(連邦準備制度理事会国際金融局、2008)
- ロベルト・M・ビリ『米国経済にとっての最適インフレーション』(カンザスシティ連邦準備銀行、2009)
投資
- マティアス・ブッセ他『外国直接投資、規制、成長』(世界銀行、2006)
- 『集団投資スキームのガバナンスの検証:最終報告書 第一部』(証券監督者国際機構、2006)
- 『新興市場における集団投資スキーム』(証券監督者国際機構、2006)
- デニス・メドヴェージェフ『貿易を超えて:外国直接投資フローに対する特恵貿易協定の影響』(世界銀行、2006)
- セドリック・ティル、エリック・ヴァン・ウィンクープ『国際資本フロー』(ニューヨーク連邦準備銀行、2007)
- エド・ノサル、マイケル・スマート『有限責任と資本市場の発展』(クリーブランド連邦準備銀行、2007)
- ジョセフ・P・H・ファン他『「良きガバナンス」は外国資本を引き寄せるか?:中国への並外れた外国直接投資の流入を説明する』(世界銀行、2007)
- ステファニー・E・カークル他『大規模対外格差の安定性:リターン格差の役割』(連邦準備制度理事会国際金融局、2007)
- スーザン・J・アーヴィング『負債管理:財務省は短期投資計画を改善したが、投資を拡大してリスクを減らしリターンを増やすべきである』(米国会計検査院、2007)
- ジェイムズ・K・ジャクソン『米国金融資産の外国保有:保有解消の含意』(議会調査局、2008)
労働・雇用
- アンドリュー・フィグラ、ウィリアム・ワッシャー『経済リストラクチャリングの原因と結果:21世紀初頭の証拠』(連邦準備制度理事会調査統計金融問題局、2006)
- Hui Shan『資産税と高齢者の労働供給』(連邦準備制度理事会調査統計金融問題局、2008)
- デヴィッド・M・アーセノー他『摩擦のある労働市場における課税平準化』(連邦準備制度理事会国際金融局、2008)
- キャサリン・ブラッドレー、ジェイン・カッツ『既婚女性の労働力参加の所得と賃金への感応性:最近の変化と蓋然的な説明』(ボストン連邦準備銀行、2008)
- ダニエル・アーロンソン他『最低賃金引上げによる支出と債務の反応』(シカゴ連邦準備銀行、2008)
- マクロ経済報道
- ステファニア・ダミコ他『経済予測の不確実性と不一致』(連邦準備制度理事会調査統計金融問題局、2008)
- メレディス・J・ビーチェイ、ジョナサン・H・ライト『長期イールドとフォワード・レートに報道が与える高頻度の影響』(連邦準備制度理事会調査統計金融問題局、2008)
- ルッツ・キリアン、クララ・ヴェガ『エネルギー価格は米国のマクロ経済報道に反応するか:既定エネルギー価格仮説の検証』(連邦準備制度理事会調査統計金融問題局、2008)
マクロ経済・金融政策
- エドワード・S・クノテク『レジームチェンジと貨幣的スタグフレーション』(カンザスシティ連邦準備銀行、2006)
- マーティン・ボーデンステイン『開放経済モデルを閉じる』(連邦準備制度理事会国際金融局、2006)
- シルヴァン・ルデュック、キース・シル『貨幣政策、オイルショック、全要素生産性:米国のボラティリティ収縮を説明する』(連邦準備制度理事会国際金融局、2006)
- チアラ・スコッティ『連邦準備制度理事会と欧州中央銀行の主要政策金利の二変数モデル』(連邦準備制度理事会国際金融局、2006)
- ジョシュア・ハウスマン、ジョン・ウォングスマン『グローバル資産価格と連邦公開市場委員会のアナウンスメント』(連邦準備制度理事会国際金融局、2006)
- マリア・ジドゥスコヴァ、ボルジャ・ラレイン『国際的リスクテイク、ボラティリティ、消費成長』(ボストン連邦準備銀行、2006)
- ウィリアム・T・ガヴィン『貨幣マクロ経済学の近年の発展と米国のドル政策』(セントルイス連邦準備銀行、2007)
- チャールズ・F・クラーマー他『金融グローバリゼーションからの貨幣政策への挑戦:インドの場合』(国際通貨基金、2008)
- キース・キュースター、ヴォルカー・ウィーランド『ユーロ圏における貨幣政策のための保険政策』(フィラデルフィア連邦準備銀行、2008)
- ジム・サクストン『米国の住宅バブルとグローバルな金融危機:代替的金融システムの脆弱性』(上下両院合同経済委員会、2008)
証券市場
- グレガオリ・H・バウアー、クララ・ヴェガ『国際資本市場における非対称的情報の貨幣的起源』(連邦準備制度理事会国際金融局、2006)
- トーベン・G・アンダーセン他『グローバルな株式、債券、外国為替市場における現在価格の発見』(連邦準備制度理事会国際金融局、2006)
- 『ヘッジファンドの規制環境』((証券監督者国際機構、2006)
- カルロス・アーテタ、ガリーナ・ヘイル『ソブリン債務危機と民間部門への与信』(連邦準備制度理事会国際金融局、2006)
- 『外国企業によるクロスボーダーの債務証券の発行と上場のための国際開示原則:最終報告』(証券監督者国際機構、2007)