The Minority Voter, Election of 1936 and the Good Neighbor League
フランクリン・ルーズベルト大統領のニューディール政策は、社会経済に大きな転換をもたらしただけでなく、政治地図をも大きく塗り替えることになりました。従来民主党の支持層ではなかった労働者や低所得者層は政府による一連の公共政策の受益者として、民主党の有力な支持基盤を形成するに至りました。大都市の労働者、農民、人種的マイノリティで構成される新たに浮上した民主党支持勢力は「ニューディール連合(New Deal Coalition)」「ルーズベルト連合(Roosevelt Coalition)」と呼ばれ、民主党の長期的な優位を支える岩盤支持層となりました。
「ニューディール連合」の一角を占めるマイノリティを民主党支持へ促すのに貢献したのが善隣連盟(Good Neighbor League)です。善隣連盟は民主党の関連組織ではあったものの、一般には無党派の独立組織と受け止められており、ルーズベルトを支持しながらも、民主党支持と見なされるのを好まなかったマイノリティの受け皿となっていました。ルーズベルト陣営は善隣同盟が主催する大都市での集会やラジオ番組を通じて、ルーズベルトへの投票を呼びかけました。
本コレクションはフランクリン・ルーズベルト図書館所蔵資料より善隣連盟の文書を電子化して提供し、1936年の大統領選挙で善隣連盟が果たした役割を浮き彫りにするとともに、大統領選挙へのマイノリティの関与、民主党支持基盤の変化に関する恰好のケーススタディーの資料集として利用に供するものです。
(マイクロ版タイトル:The Minority Voter, Election of 1936 and the Good Neighbor League)
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