Walter Chauncey Camp Papers, 1866-1925
イェール大学図書館所蔵資料より「アメリカンフットボールの父」として知られるウォルター・チャンシー・キャンプ(1859-1925)の文書集を収録。
ウォルター・キャンプは1870年代から1880年代にかけてイェール大学アメリカンフットボールチームのキャプテンを務め、スタープレーヤーとして活躍しました。卒業後は時計会社に職を得、出世街道を歩み会長にまで上り詰めました。勤務のかたわら、キャンプは生涯にわたりアメリカンフットボールと関わりを持ち続けました。すでに大学入学2年目にフットボール・ルール委員会に入り、その後生涯を通じて委員を務めました。キャンプは在学中から精力的にルールの改訂に取り組み、草創期にあってラグビーの亜流に過ぎなかったフットボールを近代的なアメリカンフットボールへ脱皮させるうえで多大な貢献をしました。その他、イェール大学の財務担当理事としては、フットボールを大学のメジャースポーツに格上げすることに尽力する一方、一般読者を対象としたフットボール関係の書籍の執筆や雑誌の編集を通して大衆への普及に努めるなど、キャンプはアメリカンフットボールの父としてアメリカスポーツ史にその名を刻んでいます。
プロの作家ではなかったにも関わらず健筆家だったキャンプは多くの書簡を残しました。本コレクションにはフットボールのスター選手やコーチをはじめとするフットボール関係者だけでなく、出版を通じてフットボールの普及に努める中で交流を持った作家や出版社、さらには政治家との書簡が収録されています。その他、キャンプ自身の著述、キャンプが蒐集した新聞や雑誌の切り抜き記事、写真、家族関係の文書が収録されています。キャンプ自身の著述はフットボールの歴史や試合のレビュー等、フットボールに関するものはもちろん、ラグビー、野球、ゴルフ、テニス、女子スポーツ等、スポーツ全般に及びます。
コレクションは以下の5つに分類されています:
- シリーズ1:書簡
- シリーズ2:著作
- シリーズ3:切り抜き
- シリーズ4:写真
- シリーズ5:家族関係
(マイクロ版タイトル:Walter Chauncey Camp Papers, 1866-1925)
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- アメリカ史