大英図書館所蔵 英国新聞コレクション
British Library Newspapers Part VII: Southeast Asian Newspapers
大英図書館所蔵 英国新聞コレクションの第７部では「東南アジアの新聞（Southeast Asian Newspapers）」と題して、19世紀初頭から20世紀後半までの約170年間に東南アジアで発行された英字新聞36紙（約100万ページ）をカバーします。この地域の英字新聞コレクションとしては初の本格的なアーカイブです。
対象地域は英国の植民地支配を受けた現マレーシア、シンガポール、ミャンマー、そして西洋列強による植民地支配を免れながらも英国の政治や文化の影響を色濃く受けたタイを加えた４ヵ国です。36紙の国別内訳はマレーシアが15紙、シンガポールが６紙、ビルマ（ミャンマー）が10紙、タイが５紙です。
これらの英字新聞は植民地官僚、商人、宣教師等の英国人や現地の実業家、エリートらによって創刊され、植民地時代から独立後の時代まで、植民地行政や通商に関わる情報発信、西洋の制度や知識や文化の伝播の役割を担うとともに、植民地統治者と現地人の言説の接点としても機能し、現地人の間に民族主義や反植民地主義の意識を覚醒する上でも大きな影響力を発揮しました。
《収録予定の新聞（例）》
The Government Gazette (1806-1930)［George Town, Malaysia］
植民地当局によって発行されたマレーシア最古の英字新聞の一つ。
The Malacca Observer
マラヤの華人コミュニティの声を代弁した新聞。
Straits Echo and Times of Malaysia (1941-1976)［Penang, Malaysia］
The Malay Mail (1906-1967)［Kuala Lumpur, Malaysia］
19世紀末に創刊され、現在も続くマレーシアの新聞
The Sarawak Gazette［British Borneo, Malaysia］
英領ボルネオで刊行された政府官報。
Straits Produce (1870-1930)［Singapore］
英領マラヤとシンガポールの白人支配者と入植者たちを対象にユーモラスで痛快な挿絵で諷刺した諷刺雑誌。
British Burma Gazette + Burma Gazette (1875-1974)［Rangoon, Burma］
New Times of Burma
英国統治下のビルマにあって、民族主義と独立を鼓舞した地方紙。
The Siam Repository (1869-74)［Bangkok, Thailand］
バプテスト教会の宣教師サミュエル・ジョーンズ・スミスにより発行された新聞で、1860年代から1870年代にかけてのタイの社会情勢を報じた。
Siam Free Press (1893-95)［Bangkok, Thailand］
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関連分野
- 東南アジア・南アジア研究
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