Peru: Records of the U.S. Department of State, 1960-1963
本コレクションは米国国立公文書館が所蔵する国務省一般記録群(RG59)のセントラル・ファイルの中から、米国国務省のペルー国内事情に関する外交文書約11,000ページを収録するものです。収録文書は米国国務省在外公館の外交官が国務省と交わした往復書簡です。収録文書は米国国立公文書館のファイリング・システムに準じた文書番号が付与されています。国務省一般記録群(RG59)は、1910年から1963年まで十進分類法に則ったファイリング・システムによって整理されていたため、デシマル・ファイル(Decimal File)と呼ばれています。このシステムでは文書番号は、大分類番号(Class Number)+国番号(Country Number)+小分類番号(Subtopic Number)で構成されています。本データベースに収録されるほとんどの文書は文書番号723, 823, 923が付与されたものです。文書番号723は Class Number 7(Internal Political and National Defense Affairs)と Country Number 23(Peru)を合わせたもので、ペルーの内政・国防事情を、文書番号823は Class Number 8(Internal Economic, Industrial, and Social Affairs)と Country Code 23 を合わせたもので、ペルーの国内経済・産業・社会事情を、文書番号923は Class Number 9(Communications, Transportation, Science)と Country Code 23 を合わせたもので、ペルーの通信・交通・科学を意味します。
ペルーでは1920年代以降、改革を担う政治勢力と改革に反対する保守勢力のせめぎ合いが続いていました。1920年代に民族主義、反米、産業国有化を掲げて創設されたアメリカ人民革命同盟(アプラ党)(Alianza Popular Revolucionaria Americana, APRA)は1950年代には保守勢力と同盟し、政権に参加する道を選択する一方で、カリスマ指導者フェルナンド ベラウンデ・テリー(Fernando Belaúnde Terry)率いる新興改革政党の人民行動党(Accion Popular)が支持を拡大していました。1962年の大統領選ではアプラ党党首のアヤ・デ・ラ・トーレ(Haya de la Torre)がベラウンデを下し、大統領に選出されましたが、軍部がクーデタを敢行します。翌年実施された大統領選挙では軍部の支持を受ける形でベラウンデが大統領に当選、農業改革を実施しました。収録文書は、アイゼンハワー政権からケネディ政権までの3年間(1960年1月から1963年1月まで)のペルー国内事情に関する文書群です。
(マイクロ版タイトル:Records of the Department of State Relating to the Internal Affairs of Peru, 1960-1963)
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関連分野
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